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(4) 岡山県の岡山情報ハイウェイ構想

岡山情報ハイウェイ構想はCATVと県庁WANを活用し、県内全ての家庭に数Mbpsの高速通信ネットワークを敷設し(県民LAN)、インターネットを家庭で定額制で利用できるようにし、同時に県民イントラネットを構築するというもので、1996年から1998年迄の3年間で高速ネットワークの敷設とモデル実験を全県下で実施する。

この構想の最終的なねらいは、「情報化先進県おかやま」の実現により県民福祉を向上させることである。「インターネットは直接世界に発信し情報をやり取りすることができるため、地方の自立や主体性の回復に役立ちアイデア次第で世界市場を相手とするビジネスも可能である。同時に、インターネットは写真や映像、音声を取り込んでわかりやすく表現できるため、地域づくりやボランティア活動など住民相互の情報交換や行政情報の提供に不可欠である。」このような観点からインターネットに注目し、通信料を安く賄うため、既存のネットワークを活用し県庁LANを学校や企業のLANやCATV網と接続していく。また、誰もが情報を利用できる環境を確立するため、高齢者や障害者向けの機器の開発や展示を行うほか、県内各地に情報キオスクと呼ばれる簡易情報機器を設置したり、テレビ等を通じて情報入手する方法も研究する。

実験はネットワークの基礎技術、利用技術、ユーザーインターフェイス等のほか、県外・アジア等との広域連携や、過疎・中山間地域の活性化を予定しており、実験の音頭は「実験推進協議会」がとるが、協議会への参加は県内外、国内外から誰でも随時参加でき、成果も国内外に広く公開される。

 

表4−3 岡山県高度情報化基本計画の施策体系

資料出所:『岡山県高度情報化基本計画』1996.2

 

 

 

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